妊活をしていると目にすることの多い「体質改善」とはどのようなものでしょうか?
食事、睡眠、運動などの基本的なことは知っている方も多いと思います。
ここでは健康で「妊娠しやすい体づくり」のために漢方とプロテインはどちらがおすすめなのか、それぞれにどんな効果があるのかを解説していきます。
具体的な妊活のための体質改善とは?
妊活中の体質改善の代表的なことと言えば「冷え対策」と「基礎体温の向上」ではないでしょうか。
最初に知っておいて欲しいのが、妊活のための体質改善にはバランスの良い食事、適度な運動、質の良い睡眠という基本の重要性です。
生活リズムが不規則な方や運動不足の方は、まずは規則正しい生活を意識してみてください。
しっかりと栄養を摂って、早寝早起きを意識し、意識していつもより歩く等の簡単なことでも十分に効果はあるでしょう。
漢方とプロテインは妊活中の体質改善に役立つのか?
結論から言うと、漢方もプロテインもどちらも妊活の体質改善に役に立ちます。
漢方もプロテインもそれぞれで特徴や期待できる効果は違いますが、妊活をしている時の体質改善にはおすすめできると言ってよいでしょう。
それではここからは具体的に漢方やプロテインがどのような効果が期待できるのかを見ていきましょう。
妊活の大敵「冷え」への漢方とプロテインの効果は?
そもそも冷えの原因とは?
女性は普段から冷え性が気になったりする方が多いと思いますが、妊活中は特に気になるのが冷え対策です。
では、なぜ冷えが起こるのでしょうか?妊活中に冷えが起こる原因は大きく分けて2つです。
その2つとは「血流が悪くなる」こと、そして「基礎代謝の低下」です。
なぜそれぞれの原因で冷えが起こるのか、どうしたら冷えを起こさないように体質改善ができるのかを詳しく見ていきましょう。
さらに、血流と基礎代謝などの体質改善に対して、漢方やプロテインがどのような効果があるのかを説明していきます。
1つ目の原因「血流が悪くなる」
妊活中に血流が悪くなることで、毛細血管に血液が流れなくなります。すると血管が収縮して手足などの末端が冷えてしまうのです。
しかし、ここで間違えてはいけないのが、これによって子宮の温度が下がってしまうことはないということです。
知らない方も多いのですが、子宮には太い動脈が繋がっていて、常に大量の血液が流れ込むことで、心臓や重要な臓器と同様に最優先で温度が保たれているのです。
妊活中に血流を良くするにはどうしたらいいの?
対策1 血流アップには漢方が効果的!
漢方にはたくさんの種類があります。
その中でも特に妊活中の方の体質改善として、血流を良くする効果が期待できる代表的な漢方がこちらです。
- 温経湯(うんけいとう)
- 八味地黄丸(はちみじおうがん)
- 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
- 桂枝茯苓丸(けいしぶくり)
これらの漢方は血流改善だけでなく、種類によってはホルモンバランスを整えたりして妊活をサポートしてくれるので体質改善の目的以外でも、妊活にはおすすめです。
対策2 実はプロテインも血流改善に効果的!?
漢方は東洋医学の観点から体質改善や血流を良くするのに効果的とされている一方で、実はプロテインも血流改善に効果があるとされています。
プロテインに含まれるタンパク質は血流を良くする上で重要な栄養素なのです。
タンパク質が不足してしまうことで血液中のアルプミンという成分が少なくなります。すると、血液中の水分が保持されにくくなります。
要するにタンパク質が不足すると血液中の水分が不足し、血液がドロドロ状態になり血流が悪くなってしまうということです。だからプロテインを飲むと、血流改善に繋がるということなんですね。
【ポイント1】
プロテインにはたくさんの種類がありますが、血液をさらさらにして血流改善におすすめなのは動物性タンパク質ではなく、植物性タンパク質のソイプロテイン(大豆たんぱく質)などです。ソイプロテインには女性ホルモンに似た働きをするエストロゲンも含まれているので、妊活中の女性には特におすすめです。
【ポイント2】
プロテインにはタンパク質以外にも栄養素が配合されている物があります。
特に女性用のプロテインや妊活用のプロテインにはタンパク質以外の栄養素が含まれている物があるので、体質改善や血流を良くする効果が期待できます。プロテインを選ぶ時にはタンパク質以外の栄養素も配合されているプロテインを選ぶのがおすすめです。
ビタミンE:血管を拡張して血流を改善する効果が期待できます。
ビタミンB2:脂質の代謝に関わり、血中コレステロールを減らすことで血流改善の効果が期待できます。
2つ目の原因は「基礎代謝の低下」
基礎代謝の低下により体の代謝が下がることで、体温の低下を招いてしまいます。
基礎体温が1℃あがると、基礎代謝が約12%あがると言われています。
逆を返せば基礎代謝をあげることができれば、基礎体温もあがるということです。
基礎代謝があがると妊活中の基礎体温が上がります。更に、痩せやすく、太りにくい体になり、根本から体質改善をすることで妊娠に適した体質になります。
妊活中は痩せすぎも太りすぎも良くないとされていますので、基礎代謝の見直しを意識した体質改善はしていきたいところですね。
妊活中に基礎代謝と基礎体温をあげるには?
基礎代謝アップには2つの基本が大切
妊活中に体質改善をして基礎代謝を上げ、基礎体温を高くすることで妊活を早く卒業することに役立つはずです。
妊活中は太りすぎ、痩せすぎは妊娠率が低いというデータがあります。
基礎代謝を上げて、太りにくく、痩せやすいという体質づくりをしましょう。もちろん美容のための体質改善やダイエットにもおすすめです。
対策1 妊活中は適度な運動を心がける
すごく当たり前のことで「何だそんなことか・・・」と思ったあなた。
実はこんな基礎的なことを続けるのが一番大切なんです。
中には体質改善のための運動というと難しく感じる方もいるかもしれませんが、ちょっとした工夫でいつもの生活の中で今までよりも運動量を増やしたり、筋力をつけたりすることができるんです。
妊活中の適度な運動の目安は「息がはずみ」、続けると「少し汗ばむ」ような運動でも良いのです。
例えば
- 家のまわりを早歩きで散歩したり、通勤の時に早歩きをする
- エレベーターを使わずに階段を使う
- 階段を上がる時は一段飛ばしにしてみる
- 庭いじりや浴室、床掃除などを手作業の道具でする(立ったりしゃがんだりする)
- 料理の時や電車の中でつま先立ちをする
こんな簡単なことでも普段運動をしない人だと息があがったり、筋肉に負荷がかかるのが感じられるはずです。
対策2 基礎代謝と基礎体温アップにはプロテインがおすすめな理由
妊活中に基礎体温を上げるには基礎代謝をあげることが大切です。
体質改善と基礎体温アップのために基礎代謝を上げるには筋肉量を上げることが効果的です。
しかし、いくら運動をしても筋肉の基になる良質なタンパク質がないと筋肉はついていきません。それどころか、運動をしてタンパク質を摂らないと筋力量が低下する可能性すらあるのです。
こうなっては体質改善や基礎代謝をあげるどころか、基礎代謝が下がってしまい基礎体温も下がってしまう可能性があります。
そこで、妊活中の体質改善と基礎代謝の改善におすすめなのが、良質なタンパク質と栄養素を配合したプロテインです。
タンパク質も基礎代謝をあげるために必要ですが、他にも基礎代謝をあげるのに役立つ栄養素があるのでご紹介します。
- タンパク質:筋肉の基になる基礎代謝をあげるために一番必要な栄養素です。
- ビタミンB群:栄養素をエネルギーに変える働きがあり、基礎代謝をあげてくれます。
- ビタミンE:毛細血管を広げ血流を良くする働きがあり、体を温め、末端冷え性にも効果的です。
- 鉄分:血液中のヘモグロビンと結びつき、全身に酵素を運ぶ働きがあります。酵素が十分に行き渡らないと細胞で熱を生み出す力が弱くなります。
妊活には漢方とプロテインがおすすめ
妊活中に体質改善をして、基礎体温をあげるには日々の生活に適度な運動と基礎代謝アップのための栄養補給が必要だということが分かっていただけたでしょうか。
その中で体質改善や血流の改善、基礎代謝アップには漢方やプロテインをうまく活用して、基礎代謝の向上にはプロテインの摂取とビタミンEやビタミンB群をはじめとする栄養素を摂取することが大切です。
しかし、妊活をしながら日々の生活を送る中で、体質改善のために運動をして、バランス良く栄養を摂るのは決して簡単なことではありません。
そんな時は、基礎体温のアップのために漢方や良質なタンパク質と栄養素を含む妊活プロテインなどをうまく活用することがおすすめです。
妊活中は女性の負担が大きいので、無理しすぎず、少しでも負担を減らしながら体質改善と基礎体温の向上をして妊活が一日でも早く終わることが一番いいですね。