妊活中にビタミンCが必要だということは、葉酸やたんぱく質などが妊活に必要ということに比べてあまり知られていないように思います。
ビタミンCは卵子の質や妊娠率、さらにはAMH値にまで関係すると言われ、他の栄養素と一緒に摂ることでその栄養素の吸収率や効果まで上げると言われています。
ここでは妊活に必要なビタミンCが持つ役割や効果と、妊活や妊娠中に必要な理由を見ていきましょう。
ビタミンCってどんな栄養素なの?
ビタミンCは水溶性ビタミンの一つです。美肌や美白にも効果があると言われ、美容に良い栄養素として認識している人も多いのではないでしょうか。
美肌や美白と言えばコラーゲンも同時に思い浮かべる人も多いと思います。
では、なぜビタミンCが美白や美肌に良いと言われるのでしょうか?
それはビタミンCが持つ抗酸化作用とコラーゲンの合成を促進しサポートするからです。このビタミンCの抗酸化作用は美容だけでなく、妊活にも良い働きをしてくれます。
ではビタミンCが妊活にとってどのような効果があるのか具体的に解説していきます。
妊活におけるビタミンCの働きと効果
ビタミンCが持つ抗酸化作用は女性の生殖機能にとって不可欠な栄養素です。ビタミンCの持つ抗酸化作用が活性酸素による卵子へのダメージを防ぎ、卵子の質の向上に役立つと言われています。
また、コラーゲンの合成を促進してくれますが、実はコラーゲンは美容だけでなく子宮の状態を良くするのにも良いと言われています。
肌や皮膚が健康で美しくなることと、体の内側が健康で良い状態になることはイメージが結びつきやすいですね。
妊活、不妊治療におけるビタミンCの重要性
ビタミンCが妊活中の女性の卵子の質の向上や子宮の状態を良くする効果が期待できることは分かっていただけたかと思います。
卵子の質があがり、子宮の状態が良くなるということは、その後の受精率、着床率、妊娠率にも良い影響を与えてくれる可能性はありそうですね。
男性の妊活にも効果的なビタミンC
男性不妊の原因の一位が造成機能障害(精子を造り出す機能)と言われています。
具体的には精子数が少ない精子減少症や運動率が悪い精子無力症があります。
そんな男性の妊活に役立つのがビタミンCです。
ビタミンCの抗酸化作用は過剰な活性酸素の生成を抑えてくれます。これにより精子を酸化ストレスから守ってくれます。
また、ビタミンCの抗酸化作用によって精子の質の向上にも役立ってくれることが期待できます。精子のDNAの損傷を減少させ、運動性を向上させてくれることで受精率や妊娠率にも良い効果があるといわれています。
妊活中にビタミンCはどれくらい必要?
妊活中の男性や女性にとってビタミンCが必要と言うことは分かっていただけたかと思いますが、どれくらいの量を摂るといいのでしょうか?
厚生労働省ではビタミンCの1日の推奨摂取量は18歳から49歳の女性で1日に100㎎必要とされています。
これが授乳中の女性となるとさらに多く必要となり、1日に145㎎を摂取することが推奨されています。
男性の場合は1日に100㎎の摂取が推奨されています。
妊活・妊娠中のビタミンCは足りている?
妊活をしている女性や男性は1日に100㎎のビタミンCが必要とされていますが、これはレモンを丸々1個食べるのと同量とされています。
これはとても大変なことで、実際に日本人の若い女性(20代~30代)はビタミンCが不足していると言われています。
なぜビタミンCが不足してしまうの?
「私はビタミンCはしっかり摂っているから大丈夫」という方も、実はビタミンCを十分に摂取していても不足してしまうことがあるんです。
ビタミンCはアルコールの摂取や喫煙によって大量に消費されてしまうんです。
これは妊活中の女性よりも男性に多く見られる傾向です。
特にタバコはビタミンCを大量に消費します。タバコを1本吸うだけでビタミンCが20㎎~100㎎も消費されると言われています。
妊活中は女性も男性も喫煙や飲酒は控えて、卵子や精子の状態を良くするためにビタミンCを摂取することを意識することが大切です。
ビタミンCが多く含まれる食べ物は?
食事からビタミンCを意識して摂取するために知っておきたい、ビタミンCを多く含むおすすめの食べ物をご紹介します。
ビタミンCが多く含まれる野菜類は、ピーマン、ブロッコリー、パセリ、芽キャベツです。
果物でビタミンC多く含まれているのは、レモン、ゴールデンキウイ、柚子、いちごがあります。
意外にも飲み物でもビタミンCが多く含まれているものがあります。それは緑茶、グレープフルーツジュース、ほうじ茶、オレンジジュースなどです。
「ビタミンCと言えば」という食べ物から、意外な食べ物や飲み物もあったのではないでしょうか?
食事からビタミンCを摂取する時の参考にしてくださいね。
ビタミンCが相乗効果を発揮する、おすすめの栄養素
ビタミンCはそれだけでも妊活に良い影響を与えてくれますが、他の栄養素と一緒に摂ることでその栄養素の吸収率を高めたり、良い相乗効果を生み出してくれます。
その栄養素は「妊娠ビタミン」の別名を持つビタミンEです。
ビタミンCは水溶性のビタミンなので、過剰摂取の心配はありませんが不要な分や役目を終えた分は尿中に排出されていきます。しかし、脂溶性のビタミンEと一緒に摂取することでビタミンEの吸収率を上げ、抗酸化作用が持続され有効活用されます。
このことから、ビタミンCだけをサプリで摂るのではなくバランスの良い食事から満遍なく栄養素を摂取することをおすすめします。
ビタミンCはたんぱく質と一緒に摂取することで、たんぱく質に含まれる栄養素の吸収率があがります。
他にも亜鉛、カルシウム、鉄分などの吸収率をあげたり、サポートしたりする働きがありますので、日々の食生活でもこれらの栄養素をビタミンCを摂取することが理想ですね。
でも、日々の生活の中で仕事や家事がある中で、毎日の食事のバランスまで考えるのは難しいことも多いと思います。
そんな時はサプリや妊活プロテインを上手く活用して、妊活に必要な栄養補給を効率良くして、ただでさえ大変な妊活を無理せず続けてくださいね。